地平線について
漆を植え続けることの意味
「地平線」という名前
漆を植栽して、お椀を作る未来へ向けてのプロジェクトを「地平線」と名付けました。なぜその名前にしたかというと、地平線の向こうにある明日や、光に希望を感じたからです。
今から植栽する漆に関しては僕が使用することもできるでしょう。しかし、その漆たちを、きっと父が採取することはありません。そして、3、40年後に植栽する漆の木から採取する漆を僕はきっと使えない。
それでも、植え続けなければなりません。
父には見えない未来へ。
僕には見えない未来へ。
漆の木と作品を届ける営みを「地平線」のその先へ届ける循環と捉えました。
鳥取の漆と浅井康宏
地平線プロジェクトの植栽地である鳥取県の漆について
現在、鳥取県は特に漆との関わりが色濃いわけではありませんが、
「うるし 漆樹と漆液」伊藤淸三著 昭和24年 農林週報社出版によると、
昭和16年の時点で鳥取県には43,000本の漆が植栽されていたと記録されていることから、
全国で10番目くらいの産地だったことがわかります。
浅井康宏について
- 1983年
- 鳥取県に生まれる
- 2004年
- 国立高岡短期大学 産業造形学科 漆工芸コース卒
- 2005年
- 室瀬和美氏(重要無形文化財保持者)に師事
- 2007年
- 漆芸作家として独立
- John C.Wever Collection
- L.U.CEUM Collection, Chopard Manufacture, Fleurier, Switzerland
- FONDAZIONE MASI
- 大英博物館(パブリックコレクション)
- MASI社「コスタセラ・コンテンポラリー・アート CCA」プロジェクト 2023
- ブルガリ「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」2025
循環するデザイン
このプロジェクトはチーム内からデザインを公募し、将来的に僕がいなくなっても循環できるサイクルのいしずえとなるように設計されています。出来上がってくるデザインは、若手スタッフの感性によるものです。
しかし、一つだけデザインの稜線や器のどこかに「地平線」の要素を入れるようにお願いをしています。
毎年違った「地平線」が生まれてゆきます。
漆という素材
日本で使われる漆は輸入依存が大きく、国産はごくわずか。漆は、採取できるまで10〜15年かかり、1本の木から1シーズンに採れる量も約200g程度です。
そんな貴重な素材から作られた漆器
漆器はちょっと使いにくそうというイメージがあるかもしれませんが、長く使うことで艶が出てきます。口当たりもよく、日々の暮らしに寄り添ってくれる素材です。もし欠けても直して使える一生のものの器になってくれるはずです。
よくある質問
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国産漆の現実に向き合い、今後もこの文化を伝えてゆくために何かできないかと考えました。続く仕組みを作るために始めました。
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現状では全て日本産の漆で器を作ることはできませんが5年後、12年後と段階的に自家製漆の比率を高めていく計画です。
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工房の若手スタッフからデザインを公募し、浅井が監修します。
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現在日本限定のサービスとなっております。
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公募されたデザイン案を採用するので、その年のデザインによって色漆が使われるかもしれません。
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今後、「ただただ応援コース」、季刊誌を刊行してお届けする「ブック応援コース」に関して考えています。